DTMテクニック:奥行きの作り方

どうもtomoriです。

作曲してると「この音は後ろの方で鳴ってる雰囲気にしたいな〜」って思うことありませんか?
左右に音を配置するのであればパン振りで解決しますが、前後に配置するとなると一工夫必要ですよね。

特に、前に配置するときは音量しっかり出せば何もしなくても大丈夫ですが、後ろに配置する場合は音量を小さくする…だけでは求めてる音になりませんよね。

ということで、今回は僕がよく使ってる奥行きを出すテクニックを紹介したいと思います。

コンプレッサーで音の強弱を小さくする

まず、遠くに聞こえる音がどのように聞こえるかと言うと、
音量が小さいのに加えて音の強弱(ダイナミクス)が小さくなります。
つまり、一音一音の音の大きさがあまり変わらないと言うことですね。

これはベロシティを調整してあげればやれなくもないですが、個人的にオススメな方法がコンプレッサーで叩いてあげることです。

コンプレッサーはいろんな場面で使うことがありますが、このケースの場合はシンプルに音を上からエイ!って抑えてあげる使い方で良いです。

僕は光学式のコンプレッサー(以下 OPTコンプ)を使ってこれを行うことが多いです。
OPTコンプは簡潔に言ってしまうとノブが2つしか付いてないタイプのコンプレッサーですね。(GainとPeak Reduction)
音を大きく変化させることなく音を叩けるのでこう言った場面で有用です。

僕はNative InstrumentsのVC 2Aを使うことが多いです。

あとはPeak Reductionを-1db ~ -5dbぐらいに調整してあげるとほどよく音が抑えられると思います。

空間系エフェクトを強めにかける

遠くに聞こえる音の代表格がやまびこだと思うのですが、あれはいわゆるエコー(Delay)ですよね。
ですので、同様に奥行きを出すときはDelayを使ってあげると良いでしょう。

Delayの設定のポイントは、DRYよりWETの方を大きくしてあげることです。

ですので、FeedbackやDelay TimeでDelayの強さをあげると言うよりは、弱めのDelayをDRY小さめWET大きめといった設定にしてあげると良いと思います。

僕は前後させる音を同じFXトラックにSendすることで、前の音は弱めに後の音は強めにDelayをかけて音の奥行きを出してます。

ちなみにReverbはどちらかと言うと音の広がりを出すエフェクトなので、このケースの場合はDelayの方が適任かなと思います。

ローパスフィルターで音を籠らせる

遠くに聞こえる音は(何回目だこの始まり…)
音が籠って聞こえると思います。

と言うのも、めっちゃエッジの効いた音が遠くから薄ら聞こえてくる…なんてことないですよね笑
つまり、エッジを消すには高音成分を抑えてあげれば良いので、シンプルにローパスフィルターをかけてあげましょう。

ここでのポイントは「あーこれフィルターね」ってわからない程度にかけてあげることですね。
と言うのも、ローパスフィルターは帯域をぶった切るので変化が大きいんですよね。
ですので、原音を壊さないように控えめにかけてあげると良いでしょう。

まとめ

奥行きを出すときは3つ

  • OPTコンプで軽く音を叩く
  • Delayを挿したFXトラックにSendで送る
  • ローパスフィルターで軽く高音を消す

以上、奥行きの作り方でした。ではまた!

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