話題のミックス前の下準備、ゲイン・ステージングやってみた

どうも、tomoriです。

ちょっと前からゲイン・ステージングというミックス手法(厳密には違う)が流行りまして、僕も一度試してみたのでその所感を書いていきます。

※たくさん読んでいただいてるので記事をよりわかりやすく更新しました(2023年6月update)

ゲイン・ステージングとは

ゲイン・ステージングとは、いわばミックス前に各トラックのゲイン(音量)を最適化する作業のことです。

この作業をやるメリットとしては、ミックス作業の効率化とアナログ系エフェクトの効果がはっきりと出ることにあるそうです。
(アナログ系エフェクトに効果が出やすいゲイン値のことをスウィートスポットと呼ぶ)

その他にも、各トラックのゲインを統一することでミックス時のエフェクトのかかり方が均一になったりといろんなメリットがあります。

僕はSleepFreaks様の記事にて詳細な解説がされてますので、詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。

SleepFreaks様の記事はこちらから

やり方

今回は過去に作った楽曲のパラデータを使ってやっていきます。

使う楽曲がこちらです。

 

こちらのマスタリングをしていない2MIXの状態のものをパラデータにしました。

パラデータはKick、Rhythm、Bass、Top、Vocal、FXの6つに分けています。

(最近僕はこのパラデータの出し方をよくやってます)

下準備

では、ゲイン・ステージングで具体的に何をするかというと、

VUメーターを使って各トラックのゲインを揃えていきます

ということでまず各トラックの音作りを終えた状態でミキサーのフェーダーをすべて0dbにします。

↓この状態!

この時、ミキサーには何のエフェクトも挿さっていない状態にしてください。

※音作りのためのエフェクトは挿しても大丈夫です。
しかし、ややこしいので音作りを終えたらフリーズ機能などを使ってバウンスして、何も挿していないトラックを用意するといいと思います。

VUメーターで音量をそろえる

次に、マスタートラックにVUメーターを挿して各トラックのゲインを調整していきます。

僕はVUメーターにPreSonusの「VU-Meter」を使用しました。

VU Meter | PreSonus Shop
Free Analog-style VU Meter for Studio One.

ゲイン・ステージング用に入れましたがその後もなんだかんだ使ってます。フリーなのでVUメーターを持ってなければ入れときましょう!

VUメーターを用意したらまずVUメーターのヘッドルーム(SCALE)は-18dbに設定します。
これはお決まりの設定らしいです笑

そして、VUメーターの最大が0dbになるように1つずつ整えていきます。
(0db付近で振れるように調整するケースもあります。今回は最大0dbで揃えています)

この時、ミキサーのフェーダーを使わず各トラックのゲインで調整してください!

この工程のポイントは他の音との音量差を考えずにVUの値のみ見て調整することです。
なのでこの作業を終えた後、全トラック再生するとバラバラです笑

ここまでの工程がゲイン・ステージングという作業です。

ミックス

ゲイン・ステージングを終えたらいよいよミックスをしていきます。

ミックスはイコライザーでの微調整とフェーダーワークのみでやりました。

ここで、先ほどフェーダーを使わなかったメリットがでてきます。

ミックスのやり方はこの記事ではスコープ外なので割愛しますmm

やってみた所感

僕がゲイン・ステージングをしてミックスした音源がこちらです。

ゲイン・ステージング有り

 

ゲイン・ステージング無し

 

聞き比べてみてどうでしょうか..??笑

違いが分かりにくいと思いますが、ゲイン・ステージングをした音源の方がバランスよく仕上がっているかなと思います。

また、ゲイン・ステージングをした方がミックスがやりやすかったです。

個人的にゲイン・ステージングのメリット/デメリットをあげると

メリット

  • ミックスがやりやすくなる
  • エフェクトのかかり方が均一になる

デメリット

  • 手間がかかる
  • 後戻りできない

といった感じかと思います。

特にレコーディングでは大きな効果を発揮すると思っていて、録音した音を複数使う場合音量がバラバラになりがちですが、ゲイン・ステージングをすることでゲインが整った状態からミックスに入ることができます。

僕はミックス/マスタリングの依頼を受けるようになってから、最初に必ずと言っていいほどこの作業をやるようになりました笑

おわりに

ということで、今回はゲイン・ステージングをやってみた所感について書いていきました。

手間のかかる作業ですが効果はあるのでぜひ試していただければと思います。

また、他にも新しい手法についていろいろ学んでいきたいと思います。
ではまた!

ライセンスフリーBGM

AudiostockにてライセンスフリーのBGM・SEを販売しています!

僕の作った音源をYouTubeやゲーム、映像作品など幅広い用途でご使用いただけます。



また、Audiostockの定額制プランを利用すると最低550円/月からAudiostockの音源を好きなだけダウンロードできます!

下記のリンクからAudiostockの定額制プランを契約すると通常価格より安く利用できます。
僕の音源を定期的に利用したいという方はぜひお申し込みください!

Audiostock定額制スタンダードプランの申し込みはこちらから

Audiostock定額制動画配信者プランの申し込みはこちらから

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました